本装置は、横打撃共振法という測定計測原理をつかって測定計測・判定診断を行います。 この測定計測方法は、打撃音を録音し、その音の音声波形を高速フーリエ変換(FFT)で周波数分布の解析を行います。その中の周波数成分のうち最大ピーク周波数を共振周波数として検出し、直径とかけ合わせた値を、樹種毎の健全木の標準的な値と比較することで内部異常を診断判定する装置です。 ※健全木については、直径が異なっても樹種が同じならDFr(直径×共振周波数)の値は一定(の範囲)になります。 右上図のように異常のない健全木の場合、直径方向の最短長が共振の波長となります。 対して、内部に異常部があった場合、右下図のように異常部では振動が伝わらず振動は異常部を迂回して伝わるため、共振の波長が長くなることで共振周波数が低くなるということが分かっています。 |
健全木の診断
腐朽木の診断 |
本装置では、周長60~300cmを計測範囲としています。
周長が60cmよりも細い樹木を打撃すると樹木全体が揺れる振動が発生します。ぽん太がこの振動を感知してしまい、正しく診断できないことがあるため細すぎる樹木の診断はお勧めできません。 また、周長300cmより大きい樹木では共振周波数を正しく検出ができないことがありますので注意が必要です。 測定高について本装置では通常、打撃高さ(地上高)を30cm以上で計測してください。 それより低い位置で計測する場合には、値を補正する必要があります。 |
測定できる幹の太さ
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